たたらパンへの道

会社を退職して農家パンを始めるまでの道のりです。まだ始まったばかり。

始まりの始まり②

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その②なぜ農家に

きっかけは、3個あります。



きっかけ①彼女との出合い
きっかけ②店長農家に
きっかけ③夜勤は不健康


それぞれ説明します。

①彼女との出合い

 彼女は会社行事で出会った後輩で、名古屋と大阪の中距離恋愛のスタートでした。
非常に相性もよく、なんとやりたいこともそっくりでした。


自然と、将来を考えるなかで、やりたいことをすりあわせた結果、農家パンでした。


②店長農家に

 大学を卒業後もちょくちょく関係が続けていた、バイト先の店長が農家になったのも大きなきっかけです。

店長は卒業後に私のバイトの同級生と結婚し、
独立し、自分の店をされていました。


しかしながら、姪っこが小児がんになったのをきっかけに、様々な要因を勉強。その一つに、食品があるのではないかと考えたそうです。



添加物の多い加工品や、農薬のたくさんついた慣行農業の野菜、薬漬けにされ機械のように育てられた鶏の卵。少しずつ見直されてきてはいますが、当たり前に生き、当たり前に生活しておれば、自然と、それらを摂取し続けてしまいます。



これらの悪影響は、直ぐには表れず、子供へも受け継がれてしまってきるのかもしれません。
今の40代50代はちょうど子供時代にそういった食べ物を食べ始めた世代。その世代の子供たちや孫たちは、昔に比べると、アトピーやアレルギーに苦しむ子供が明らかに増えています。データはありませんが…


様々な要因はあれど、食生活との因果関係がある可能性も否定できないのではないかというのが、持論です。
そういった考えから、本当に安心安全な食べ物を、自分で一から作るのが一番信頼できると考え、
仕入れ先の無農薬無肥料の農家に弟子入りしたということです。色々と理由はあれど、シンプルに、
美味しいものを食べれる環境が幸せでもあります。


この店長の考えに賛同したことと、私たちのやりたいこととも重なったこともあり、農家になりたいと考えるようになりました。



③夜勤は不健康

 いまは改善されていますが、去年の春から年末にかけては、かなり長時間働きました。
夜、22時から夕方4時まで働いたことも多々あります。
遅刻なんてしたことなかったのに5回くらいは起きれず遅刻しました(笑)
休みは週二回あったからなんとかなりましたが、
おそらく相当寿命縮みました。



ふとしたときにね、
気付きました。
働かされてるから辛いんだと。
夜勤のしんどさもあるけど。



これまで必死にやってきたことも、
いつしかルーティーンワークになってしまい、
なにか新しくやってやろうっていう気持ちなんかなくなりましたね。
ただ早く帰るにはどうしたらいいかしか考えてなかった。
余裕がある今も、言い訳かもしれませんが、
なにか必要以上にやる気がないです。
休みだけが楽しみな状態になったら、働き甲斐が薄れている。
まさにその状態。

そこから脱却して、バシバシ提案して結果だして、会社よくしていく道もあったと思います。
ただ、そこまでの情熱がもうありません。
それに、現状のスタイルでの営業の限界が見えてますし、今から変えるとなると時間が掛かりすぎます。



それよりも、元から意識の同じメンバーのいる環境へ移る方が絶対ストレス無いし、楽しいと思いました。



無論今まで以上にやることも考えることも増えますが、環境は人を変えます。
特に私は、よくも悪くも回りに合わせがちなので、今の環境では、なかなか成長できませんでしたが、
環境を変えることで成長できると思っています。



 農家にはまだまだ改善の余地が多く残っています。
手間かけるとこはかけて、効率化できるとこは効率化して、新しい農業をつくる。
そして、今までの大企業に定年まで勤めあげるというかつてスタンダードだった幸せの代わりに、
なにか新しい幸せの形を作り上げていくのが、
我々過渡期を生きる世代の役割だと思っています。